阪神・ビーズリー 今季初勝利 四回から好救援3回無安打無失点 前回サヨナラ負けの悔しさ晴らした

 4回から登板し、投げ込むビーズリー(撮影・田中太一)
 ナインを迎える藤川監督とビーズリー(撮影・金田祐二)
 6回、犠打を決めるビーズリー(撮影・堀内翔)
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 「巨人1-10阪神」(5日、東京ドーム)

 表情からも気迫が伝わってきた。2番手で登板した阪神のジェレミー・ビーズリー投手は、3回無安打無失点の好投。チームに流れを呼び込み、今季初勝利を挙げた。

 「監督の中でそういう(早めの継投という)考えがあったということで、しっかり投げられるように準備していました」

 同点に追いついた直後の四回。先発の富田に代わってビーズリーの名前がコールされた。序盤での継投に球場がどよめく。ただ、右腕は落ち着いていた。四、五回とゼロを刻みリズムを作ると、六回の攻撃で打線が奮起。勝ち越しに成功した。

 試合の流れを変える力投に見えたが、首を横に振った。「リーグの中で、自分たちが一番の打線だと思っている。自分が流れを持ってきたというより、打線の人たちが生み出した流れ」と謙虚に振り返った助っ人。直後の六回も3人で片付け、役目を果たした。

 悔しさを晴らすマウンドだった。4月30日の中日戦(バンテリン)。同点の延長十一回から登板も、自らのサインミス(記録は捕逸)でピンチを広げ、サヨナラ負け。ベンチで壁を殴るなど、いらだちを隠せなかった。「4月は思ったようにできなかった」とスタートには苦しんだが、すぐに切り替えて5月初登板で白星をつかんだ。

 来日3年目。明るいキャラクターでチームを盛り上げる右腕に、久々の笑顔が戻った。

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