阪神・森下 無敵弾!こどもの日9連勝&東京D負けなし 虎キッズ大喜び4安打4打点の大暴れ
「巨人1-10阪神」(5日、東京ドーム)
「こどもの日」の虎は無敵や!阪神の森下翔太外野手(24)が4号ソロを含む4安打4打点の大暴れ。打率と安打数でリーグトップを走る3番に導かれた打線は今季最多の10得点を奪い、「5月5日」は2015年から10試合で1分けを挟んで9連勝となった。さらに東京ドームでは04年以来21年ぶりの開幕4連勝。巨人と同率首位に浮上し、虎党キッズも宿敵の本拠地で狂喜乱舞だ。
この男、火が付いたら止まらない。森下が右に左に快音を連発。その姿に東京ドームに詰めかけた虎党は熱狂し、子どもたちは目を輝かせた。豪快な一撃が大暴れの号砲となった。
「速いボールを狙って、1球で捉えることができたので、すごくいいホームランだった」
1点を追う四回2死。3ボールだったが「思い切っていきました」と迷いはなかった。戸郷の150キロ直球をガツン。打った直後に確信歩き。白球はあっという間に黄色く染まる左翼スタンド中段に到達した。「富田も1点取られた後に抑えていたので、同期入団ですし、助けてあげたいなと」。先発左腕を助ける同点ソロは2戦連発となる今季4号に。ただ、これは序章に過ぎなかった。
六回、勝ち越しに成功しなおも2死二塁。今度は右腕から適時右前打を記録し、「すごく大事な1点になった」と価値ある3点目に胸を張った。まだまだ“森下劇場”は続く。七回2死満塁は横川から2点適時左前打。とどめは九回。無死一塁で堀田の初球を強振した。2発目を予感した観客から大歓声が湧き起こるも、左翼フェンス上部を直撃する二塁打に。塁上では思わず悔しそうな表情を浮かべた。
「こどもの日」に4安打4打点の大活躍。幼い阪神ファンを喜ばせた森下が「子どもの頃の自慢話」に挙げたのが、「ドッジボールで女子だけのチームに入り圧勝した」こと。本人は「覚えていなくて親に聞きました」と笑ったが、幼い頃から最強伝説を残していた。「保育園の時からドッジボールが強くて引っ張りだこだった」と母・ゆりさんは明かす。他の子どもたちが同じチームに入りたいと人数が集中することもあった。
勝負強さは今も一番の魅力。ただ、直近では好機で凡退することも多かっただけに「チャンスで全然打ててなかったので、今日はすごくいい1日になった」と笑顔。藤川監督も「スリーボールから一発で仕留める。素晴らしい活躍でしたね」と手放しで称賛した。
これでチームは開幕から東京ドームで4連勝。こどもの日は10試合連続負けなしとなった。打率・336、42安打でリーグトップを走る3番打者は、ヒーローインタビューをこう締めくくった。「子どもたちにいい姿を見せられたので、今日だけじゃなく、もっと野球ってものに楽しみを覚えてもらえるような活躍をしたいなと思います」。さらなる活躍で子どもたちに夢と希望を届け続けていく。
◆こどもの日は10戦連続で負けなし 阪神は2014年5月5日のヤクルト戦(神宮)に敗れたのを最後に、この日までこどもの日は1分けを挟んで9連勝となった。また、開幕から東京ドームでの巨人戦4連勝は第1次岡田監督時代の2004年以来、21年ぶり。この時は4月2日からの開幕3連戦を8-5、5-1、8-5と3タテ。さらに5月11日も7-6と接戦を制して4連勝を決めた。
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