阪神 湯浅京己の544日ぶり復活登板にファン涙 難病乗り越え1回無失点「何も覚えていない」藤川監督は「良かったんじゃないですかね」

 「中日4-1阪神」(29日、バンテリンドーム)

 阪神の湯浅京己投手が23年日本シリーズ以来、544日ぶりの1軍登板で1回無失点。最速は150キロをマークし「緊張しました」と振り返った。

 先頭の木下に中前打を浴び、1死二塁のピンチを背負ったが、後続を落ち着いて打ち取った。2死から板山を遊ゴロに仕留めると、ガッツポーズを繰り出した。

 スタンドでは情勢ファンが涙。湯浅は昨年、国指定の難病「黄色靱帯骨化症」を罹患して手術を受けた。リハビリを続け、昨年末にはブルペンで投球練習ができるまでに回復。ファームで実戦登板を積み重ねてきた。

 「何も覚えてないッス。必死というか、緊張していたので。緊張していて何も覚えてないです」と湯浅。今後の目標を問われると「任された場面をゼロで帰ってくることがリリーフの仕事。そこはしっかり任された場面で自分の仕事ができるように」と力を込めた。

 藤川監督も「何とかゼロで帰ってきたので、良かったんじゃないですかね」とコメントした。

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