阪神・村上 セ単独トップ4勝目 巨人キラー健在!通算5戦3勝、防御率0・77「いいイメージで入れている」

 2回、岡本を中飛に打ち取る(撮影・山口登)
 7回、中山を打ち取り、笑顔でグラブをたたく村上(撮影・北村雅宏)
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 「阪神4-1巨人」(25日、甲子園球場)

 それまでの落ち着きぶりと一転して、力強くグラブを3度たたいた。八回まで投げ切り、出し切った111球。阪神・村上がリーグ単独トップの4勝目を挙げて、今季初めて聖地のお立ち台に上がった。「阪神ファンの皆さんの前で勝つと一番気持ちいい」。無数のフラッシュと歓声を受けながら、ニコッと笑った。

 三回2死満塁では吉川を中飛。六回1死三塁では岡本の三ゴロ間に1点を失ったが、大量点は与えなかった。八回2死二塁も吉川を二ゴロに抑えて、感情をむき出しにした。8回6安打1失点。「前回あまり良くなかったので、早く払拭したいと思ってマウンドに上がりました」。前回の広島戦(甲子園)は4回5失点。絶対にやり返す。そんな思いを白球にぶつけた。

 この日も無四球。やはり村上の武器は繊細な制球力だ。その細かさは私生活でも変わらない。リモコンの位置など、これはここと所定の場所を決めている。昨年からは家具にもこだわり、木目調にそろえだした。目指すのはホテルのような居心地。特に遠征前はきちょうめんになる。

 洗い物を翌日にためることは許せない。「帰ってきて、散らかってるというのが嫌なんで」。しっかりと手荒れ防止のためゴム手袋をはめて、その日のうちに皿洗い。家での小さな気付きが、マウンドでの抜群の制球力につながっている。

 巨人戦は通算5試合目の登板で無傷の3勝。防御率も0・77と“Gキラー”ぶりは健在だ。甲子園での巨人戦初勝利。「いいイメージで入れている」。キーマンに挙げていた智弁学園の先輩でもある岡本には3打数無安打。クリーンアップには誰ひとり仕事をさせなかった。

 「精密機械」と称された小山正明さんを追悼して、半旗を掲げ、喪章をつけての一戦。制球力が自慢の虎のエースが勝利に導いた。「阪神ファンが一番だと思うので、皆さんと勝ちたいと思っています」。村上が悔しさをバネにし、強くなって帰ってきた。

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