阪神・大山 魚雷バットで初回先制打 実戦ではチーム初使用 “完全大山仕様”グリップも重さも普段使うバットと同じに

 「阪神4-1巨人」(25日、甲子園球場)

 実戦ではチーム初使用となる「魚雷バット」を振り、甲子園を大いに盛り上げた。阪神・大山が新しい相棒で先制打を放ち、「あそこで点を取る、取らないでチームとしても、村上のピッチングも変わってくると思う」と手応えを示した。

 初回1死から中野と森下が連打でつないだチャンスに応えた。2死一、三塁。赤星の投じた外角高めの直球を捉え、一、二塁間を破って右前適時打とした。その名の通り、魚雷の形に似たバットの強い当たりにより、右翼キャベッジのグラブをはじいて失策を招き、二塁に到達。再びチャンスを広げた。

 メジャーでも話題となっている魚雷バットは先端が細く、芯がグリップに寄っている形状が特徴だ。11日の公式戦から使用可能となっており、大山は森下や佐藤輝らと同日にサンプルを試打していた。

 この日の魚雷バットは“完全大山仕様”。本人は使用について笑みを浮かべながら無言を貫いたが、ミズノ社によると「試したい」という主砲の要望に応え、グリップも重さも普段使うバットと同じにしたものを作製した。試合前練習で渡され、そのまま使用。打撃練習の際には柵越えする場面もあった。

 試合序盤からチームを勢いづけた5番は「そこで1点を取れたのはすごく良かった」と振り返った。新たな武器を手に入れ、さらに頼もしい存在となる。

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