阪神・佐藤輝 球宴男が年またぎ2試合連続弾「満足です」HRダービー準決勝では森下を圧倒「勝ててよかった」

 「マイナビオールスターゲーム2026・第1戦、全セ5-7全パ」(28日、東京ドーム)

 「マイナビオールスターゲーム2026」第1戦が28日、東京ドームで行われ、全セの「2番・右翼」でスタメン出場した阪神・佐藤輝明内野手(27)が初回に右翼席へ先制アーチ。昨年の第2戦に続く2年連続、通算3本目の一発を含む2安打をマークした。試合前のホームランダービーでは日本ハム・清宮幸、チームメートの森下を下して29日の決勝に進出。虎のお祭り男が夢舞台を熱く盛り上げる。

 打った瞬間、佐藤輝は確信の表情を浮かべた。球宴仕様、翡翠(ひすい)色のバットから放たれた、すさまじい当たりに「おぉー」と沸き上がる大歓声。白球はあっという間にスタンドへ消えていった。

 いきなり魅せた。この日は「2番・右翼」でスタメン出場。初回、全パ先発の伊藤の投じた初球は50キロの遅球。「くるんじゃないかと思っていた。ああいうとき、大海(伊藤)さんスローボール投げるでしょ。予想通りでした」と読み切った。

 緩急を使ってきた右腕に対し、最後は145キロの直球を完璧に捉えた。打球は右翼ポール際のバルコニー席に着弾。球場360度からの歓声と拍手を浴びながら、悠々とダイヤモンドを一周。「いつもは敵のみんなに、祝ってもらってうれしかったです」。球宴ならではの空気をかみしめた。

 これで球宴通算3本塁打目。昨年の第2戦でも一発を放っており、年またぎでの連発。2試合連続弾は19年の原口文仁以来、球団史上5人目だった。

 今季の交流戦で、チームとして完封負けを喫した伊藤を攻略。六回には鈴木から中前打を放ち、マルチ安打。敢闘賞とマイナビドリーム賞をダブル受賞し、計200万円をゲットした。「ホームランが打てたので満足です」と納得の表情だった。

 圧巻のパワーは、すでに見せつけていた。試合前に行われたホームランダービーでは、柵越えを連発。1回戦で日本ハム・清宮幸を、準決勝で森下との阪神対決を制し、自身初の決勝進出を決めていた。先輩としての意地を見せ「負けられないなと思ってたので、勝ててよかったです」。激戦の後、後輩とは笑顔でハイタッチを交わしていた。

 球宴は2年連続5度目の出場。毎度ではあるが、セ・パ関係なく、1プレー1プレーに送られる大歓声は格別だという。「球場全体から拍手をしてもらえるのは、あんまりないことなので、いいなと思いました」と振り返った。

 勝負の後半戦を前に、選手もファンも一緒になって野球を楽しむ「祭典」で大暴れの虎の主砲。「ホームランは飛距離も出ましたし、いいところを見せられてよかった」。シーズンと変わらない豪快なスイングで、球場の視線を独り占めにした。(滋野航太)

 ◆阪神選手の球宴2戦連発&球団2位タイの通算3本塁打阪神選手のオールスター2試合連続本塁打は佐藤輝が5人目。過去4人は同一シーズンで実現させており①掛布雅之(1981年②③)、②バース(87年②③)、③アリアス(03年①②)、④原口文仁(19年①②)。なお、連続試合本塁打最長は4試合で松井秀喜(97②、98①~②、99①)が記録。また、佐藤輝は球宴通算3本塁打。阪神選手の球宴通算最多本塁打は掛布雅之の8本。次いで田淵幸一、アリアス、金本知憲と佐藤の3本となる。

 ◆ホームランダービー セ・パ両リーグから4人ずつを選出し、2試合を通したトーナメント方式で実施。2分間投球無制限で本塁打数を競う。同点の場合は1分間の延長戦を行い、それでも同点の場合は規定に沿って勝者を決める。優勝者には賞金100万円と「新型日産キックス」1台が贈られる。

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