「ＤｅＮＡ２－４阪神」（２２日、横浜スタジアム）

　阪神が小刻みに得点を重ね、先発の才木は七回途中２失点の投球を見せて勝利。まだ今季未勝利のＤｅＮＡ・バウアーを攻略した形となった。元阪神エースで、デイリースポーツ評論家の井川慶氏は「バウアー投手は悪くなかったと思います。阪神の打者が良かったと言えますね」と評した。

　「大きかったのは佐藤輝選手の二回の三塁打ですかね。四回に変化球を打ったタイムリーも良かったですが、二回は真っすぐを完璧に打ち返したので」

　振り返ったのは二回、先頭での佐藤輝の一打。１ボールから高めのまっすぐを振り抜くと、強烈な打球はライナーで右翼へ。ＤｅＮＡ・度会がグラブに当てながらも捕りきれず三塁打となった。

　「バウアー投手からすると、結構高めの、ボール気味のところをああいった捉えられ方で持って行かれたのでショックというか、そういうのはあったかもしれないですね。じゃあ、なぜあのボールを打てたかというと、佐藤輝選手だから打てたのかなと」

　佐藤輝の三塁打に続き、大山が右翼への犠飛を放ち先制。四回は佐藤輝が適時二塁打を放ち、その後は近本が五回に適時打、七回に３号ソロを放って、バウアーから計４点を奪った。

　「バウアー投手に関して言うと、ピンチの時に、２年前のように分かりやすくグッとギアが上がる感じではなかったですが、だからと言って力が落ちたわけではないかなと。その日その日の状態もあると思いますし、まだ４月なのでここから上がってくると思うので」

　決して悪くなかったバウアーを攻略した阪神打線の中で、大きな存在感を示した４番・佐藤輝。「非常に怖いバッターになってきているなと。打球も速いですし、彼が打つとタイガースファンも盛り上がりますしね」と今後のさらなる活躍にも期待を寄せた。