阪神 ドラフト1位・伊原が4回3安打無失点の快投 ボールのキレ抜群でフライアウト2桁の離れ業 開幕ローテへ大きく前進

 「オープン戦、西武-阪神」(11日、ベルーナドーム)

 阪神のドラフト1位・伊原陵人投手がオープン戦初先発し、4回を3安打無失点の好投。12個のアウトのうち、10個をフライアウトで奪う離れ業を見せた。

 立ち上がりから落ち着き払っていた伊原。先頭の長谷川に対して投じた初球、キレのある142キロでポップフライに仕留めた。続く西川はアウトローの判定に嫌われて3ボールとなったが、カウントを整えて141キロで左飛に打ち取った。

 ネビンには左前打を浴びるも、4番・セデーニョには低めにボールを集め、最後は137キロのカットボールで空振り三振に斬った。二回はオープン戦好調の先頭・平沢を高めのストレートで中飛に。続く渡部聖は1球でフライアウトに打ち取ると、実績ある外崎も137キロのカットで差し込んで右飛。3つのアウトをすべてフライで奪い三者凡退だ。

 三回も先頭をスライダーで左飛に仕留めた伊原。源田に対しては直球で差し込みカウント有利に勝負を進めた。最速145キロをマークしてファウルを奪い、最後は変化球で中飛に。打順が1番に戻って長谷川と2度目の対戦になったが、右飛に打ち取ったかに思われたが、右翼・森下が目測を誤りポテンヒット。思わぬ形で得点圏に走者を背負ったが、落ち着いて西川は中飛に打ち取った。

 当初の予定は3イニングだったが、球数も37球と少なかったことから四回も続投。先頭のネビンには四球を与えてしまい、続くセデーニョには中前打を許した。無死一、二塁のピンチを背負ったが、平沢に送りバントを決めさせず中飛に。渡部聖には3球連続の内角球で左飛に打ち取った。2死となり迎えた外崎は3ボールからカウントを整えるも四球。満塁となったが、内角直球で遊ゴロに仕留めて鮮やかにピンチを脱した。

 全体的にボールゾーンが低く、球のキレもあってポイントを差し込んだことでフライアウト量産につながったと考えられる。

 伊原は1軍のオープン戦で初先発。大竹が故障で調整が遅れ、伊藤将らも結果が出ていない状況だ。伊原には開幕ローテ入りのチャンスが生まれていた中、「自分の持っているものを出して行けば、そういうモノに近づくのかな」と語っていた左腕。結果も内容もともなったマウンドで、ローテ入りへ大きく前進した。

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