阪神ドラ1伊原“らしさ”でローテ奪う 11日オープン戦初先発 「持っているものを出していけば」

 練習の合間、リラックスしながら笑顔を見せる伊原(撮影・田中太一)
 練習の合間、リラックスしながら笑顔を見せる伊原(撮影・田中太一)
 キャッチボールをする伊原(撮影・田中太一)
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 阪神ドラフト1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=が10日、甲子園球場で行われた投手指名練習に参加して、先発する11日の西武とのオープン戦(ベルーナ)に向けて調整した。開幕ローテーション争いが激化する中で挑む、オープン戦初の先発マウンド。かねて目標に掲げてきた「開幕1軍」から、ハードルを1段階上げたローテ奪取に近づくために、自分らしさを発揮しての好投を誓った。

 プロ入り後初となる投手指名練習で、伊原がローテ争いを演じる先輩たちに混じって汗を流した。快晴の聖地で富田とのキャッチボールや短距離ダッシュなどで、西武戦登板へ最終調整。これまで中継ぎと両にらみで練習をこなすこともあったが、明確な先発調整に、「やり方自体はあんまり大きくは変わってないんですけど、時間はあったのでいろいろ調整できたと思います」と充実感を漂わせた。

 初めて足を踏み入れるというベルーナドームで、3イニングを予定。今後は不慣れな球場での投球機会が増えるが、「そのマウンドに左右されないで、どこでも同じようなピッチングをすることが一番大事」と“プロの心得”を胸に刻む。大商大の後輩で西武ドラフト2位・渡部聖と対戦する可能性もあり、「楽しみですけど、そこはあまり気にせず1人の相手として攻められたら」と真剣勝負を宣言した。

 開幕まで3週間を切って、混沌(こんとん)としたローテ争いに身を置く。村上が開幕戦、才木が週頭の火曜日をそれぞれ託されてはいるが、金村投手コーチは「まだ確定しているのは2人かなというところで。今後ね、1軍も2軍も使いながら。20人くらい抱えてるんで。見極めながら」とサバイバルを予告した。

 下肢の張りで調整が遅れている大竹については、「開幕は間に合わない。1、2週間後には5イニングくらい投げられるかな」と現状を報告。体調不良だったビーズリーはこの日、別メニューで練習に参加し、ブルペンにも入って順調な回復ぶりを印象づけた。

 開幕ローテ残り4枠、激しい競争の中で実績十分の西勇、好投続きの門別が一歩リード。新外国人のデュプランティエや左腕の富田、及川らも虎視眈々(たんたん)と狙っているが、即戦力として期待値の高い伊原にも割って入るチャンスは十分に残されている。

 もちろんドラ1左腕にも自覚はある。「やっぱり結果を出すというところも大事なんですけど、とにかく自分の持っているものを出していけば、そういうところに近づくかなと思うので」。与えられたアピールチャンスを逃すわけにはいかない。激戦から抜け出すためにも、まずは初めて立つビジターマウンドで“獅子斬り”を果たす。

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