【中田良弘氏の眼】阪神・西勇は体と腕が一体ではなく腕だけで投げている 修正に期待 才木は角度も球威もあった

 1回、浅野(奥)に適時打を浴びる西勇(撮影・中田匡峻)
 3回、荒巻(奥)に適時二塁打を浴びる西勇(撮影・中田匡峻)
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 「オープン戦、阪神2-8巨人」(9日、甲子園球場)

 阪神が巨人に大敗を喫した。昨季の王者を相手に伝統の一戦の前哨戦となったが、先発の西勇が三回途中11安打8失点でKO。若手主体の巨人打線につかまると、打線も巨人の先発・田中将を攻略できなかった。開幕に不安を残した西勇について、デイリースポーツ評論家の中田良弘氏は「体と腕が一体ではなく、腕だけで投げている」と指摘した上で修正を期待した。

  ◇  ◇

 西勇は開幕に不安が残った。今春キャンプから気になっていたのだが、今は体と腕が一体ではなく、腕だけで投げている印象がある。

 腕で操作すると球威やキレがなくなるから、ベストメンバーではない巨人打線に振り切られていた。三回2死一、三塁でオコエにポテンヒットを許すなど、詰まらせた打球が安打になるケースが目立ったのは、球自体が良くなかったということだろう。

 ただ、西勇には経験という強みがある。今回を踏まえて、開幕までにどうやって調整すればいいか分かっているはず。先発陣は村上、才木が確定しているが、経験のない門別や新外国人のデュプランティエは未知数。西勇の存在は大きいだけに修正に期待したい。

 3番手・才木は角度も球威もあった。六回無死でのヘルナンデスの空振り三振は、内寄りの高めの甘い直球だった。外国人が得意なコースで空振りを奪えたし、あれは自信につながるんじゃないかな。昨季は8、9月に疲れが出て1年間投げる大変さを分かったと思うし、今季はその経験も生かして、活躍が期待できるのではないか。

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