阪神・ネルソン 超満員の甲子園で真価発揮1回2K 5日・中日戦では1回投げ切れず、藤川監督も「ホッとしたんじゃ」
「オープン戦、阪神2-8巨人」(9日、甲子園球場)
超満員の甲子園で阪神の新助っ人が真価を発揮した。最速150キロを計測した直球、カットボールと、チェンジアップのコンビネーションで巨人打線を幻惑。鮮やかなブロンドヘアをなびかせて、ニック・ネルソン投手は声を弾ませた。
「すごく良かったね。前回の登板から改善することができた。多くのファンの前で投げることができて楽しかったよ」
甲子園初登板となった5日・中日戦は押し出しを含む3四球。本来の制球力が影を潜め、予定の1回を投げ切ることができなかった。球数も31球を要したが、この日はわずか16球で名誉も挽回だ。
出番は6点ビハインドの八回。先頭の門脇からチェンジアップで空振り三振を奪うと、オコエも同球種で見逃し三振に。最後は若林を遊ゴロに打ち取り、前回から見違えるような姿を披露した。
新助っ人の本領発揮を藤川監督も喜んだ。「ホッとしたんじゃないですかね。たくさんのファンの方にびっくりしてると思うのでね。いいピッチングをしたかなと思います」。勝利の方程式は岩崎を筆頭に、ゲラ、桐敷、石井が盤石。ネルソンが加わることができれば、今年のブルペンもリーグ屈指の陣容となる。
「貴重な経験。これほどの雰囲気で投げることができてすごくうれしいよ」。伝統の一戦を初めて経験し、ネルソンは満足げだ。中3日で、すっかり自信を取り戻した。
野球スコア速報
関連ニュース




