阪神キャンプ総括【捕手編】際立つ梅野と坂本の存在感 若手の底上げ目立ち栄枝、中川らの3番手争いし烈
阪神は2月28日、宜野座キャンプを打ち上げた。藤川球児新監督(44)の下、1カ月間で選手はどのような進化を遂げ、競争はどうなったのか。デイリースポーツの阪神担当が「先発」、「救援」「捕手」、「内野」、「外野」に分けて総括し、現状を分析する。以下、捕手編。
◇ ◇
やはり梅野と坂本の存在感が目立った。野村1軍バッテリーコーチも「彼らは任してもちゃんとできる選手だから」と全幅の信頼を寄せる。梅野は普段の練習から強肩を披露し、実戦でも充実ぶりを見せた。坂本も堅実さと巧みなリードは健在だった。
一方で若手の底上げも感じさせた。梅野と坂本に続けと、大卒5年目の栄枝と高卒4年目の中川は初日から宜野座組でアピール。ドラフト4位の町田(BC埼玉)も1軍クラスの空気を吸い、藤田も実戦で結果を残した。同コーチは言う。
「底上げとしては、いい方向に進んでいるんじゃないのかな。捕手が続いてこないと、チームの強さも持続していかないから。梅野、坂本以外の競争は熾烈(しれつ)かなと感じていますね」
梅野と坂本の壁は確かに厚く、まだ実力差は感じているはず。それでも第3捕手には誰が名を連ねるのか。そして、梅野と坂本を脅かす存在になれるのか。「捕手は時間のかかるポジション」でもある。今年も梅野と坂本を中心に回すこととなりそうだが、新たな女房役の台頭にも期待が持てる。
関連ニュース





