「阪神春季キャンプ」（２６日、宜野座）

　阪神の宜野座キャンプが最終クールを迎えた。ライトゴロの練習を行ったシートノックや、サインプレーなどの守備練習についてデイリースポーツ評論家の岡義朗氏は「これまでの“岡田流”をしっかり継承している」と評価した。

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　キャンプ最終クールということで、阪神の“現在地”をいろんな角度から見てみたいと思いながら宜野座に入った。まず気になっていたことは、守備力だ。

　キャンプ当初は内外野の連係プレーなど、心配する声が私の耳にも届いていた。一定の厳しさを持つ岡田前監督時代から、首脳陣も代わったことで、気持ちの面で「緩むのではないか」、「雑になるのではないか」という懸念があった。

　しかしこの日のフィールディングを見る限り、シートノックでつまらないミスもなかったし、サインプレーも実戦に近い動きだった。いろいろな場面を想定してワンプレー、ワンプレーを確認する作業も理にかなっていた。

　加えてシートノック序盤には外野手全員が右翼に集まり、浅いゴロを一塁に送球する練習もあった。年に数回、あるかないかのプレーもこうした準備をしておくことで成功率が高まる。

　選手が主体となって、これまでの“岡田流”をしっかり継承していることが見て取れた。いつでも実戦に向かえるレベルに調整が進んでいる。