阪神育成1位・工藤 1点差マウンド「燃える」1回0封2K堂々投球 平田2軍監督「非常に今後が楽しみ」

 1回を無失点に抑えた工藤(撮影・佐藤厚)
 9回裏に登板し1安打2三振で無失点に抑えた工藤(撮影・佐藤厚)
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 「2軍練習試合、日本ハム1-2阪神」(20日、エナジックスタジアム名護)

 力強い球を走らせ、球場をどよめかせた。阪神の育成ドラフト1位・工藤泰成投手(23)=四国ILp徳島=が1点リードの九回に登板し、1安打無失点。勢いのある直球に鋭い変化球を織り交ぜ、2者連続三振を奪うなど敵陣をうならせた。

 「接戦の場面で力まずに投げられた。課題の変化球も出せましたし、いい感覚で来ている」

 実戦で初めて解禁したフォークは、先頭の平田に対していきなり142キロを記録。4球目の直球を三塁内野安打とされたが、有園はこの日最速となる154キロの直球で空振り三振。続く藤田も2球で追い込み、2者連続の空振り三振に仕留めた。最後は細川を中飛に打ち取り、スタンドから大きな拍手を浴びた。

 緊張感ある1点差での登板にも工藤は「燃える感じ」。2度目の実戦登板とは思えぬ強心臓ぶりを見せつけた。平田2軍監督も「堂々たるもんだよ。変化球も精度が良かった。非常に今後が楽しみ」と絶賛した。

 16日の練習試合・広島戦(宜野座)では1回無失点。快投を続けているが「もっと深掘りして内容を上げられるように。次はもっと完璧なピッチングをしたい」。輝く原石は高みを目指し、早期の支配下登録を勝ち取る。

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