阪神・佐藤輝 走れる大砲へ 赤星氏が太鼓判「一番クセなく、力みがない」直接指導で盗塁意識アップ

 赤星臨時コーチ(右)が見守る中、走塁練習をする佐藤輝(撮影・田中太一)
 赤星憲広臨時コーチが見る中、走塁練習をする佐藤輝(撮影・田中太一)
 走塁練習で赤星臨時コーチと話をする佐藤輝(撮影・田中太一)
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 「阪神春季キャンプ」(6日、宜野座)

 阪神・佐藤輝明内野手(25)が6日、3年連続で臨時コーチを務めた球団OB・赤星憲広氏(48)から直接指導を受けて、盗塁への意識を高めた。昨季はプロ初の盗塁なしに終わったが、赤星氏は「隙を突いて走るのがすごくうまい選手」と太鼓判。称賛された走塁センスを生かしつつ、授かった教えをキャンプ中の実戦で試していく考えを示した。

 サブグラウンドで行われた個別の走塁練習。レッドスターから鋭い視線を向けられながら、佐藤輝が一塁からの盗塁スタートを繰り返した。「リードの取り方だったり、足の運びだったりを見てもらいました」とチェックポイントを説明。3年連続となった赤星塾で、“走れる主軸”を目指して技術を磨いた。

 スタート姿勢の手本を見せた赤星氏だったが、佐藤輝に関しては「あまり教えることがなかったですね」と評価するほどの理想型。「フラットな状態から走るのが一番難しいんですよ。だから、みんな足を開いたり下げたり工夫するんですけど、佐藤君だけがフラットなんです。それって彼のセンス」。フラットな状態から蛇行することなく、真っすぐに走れることが佐藤輝の強みだと強調した。

 プロ2年目に2桁盗塁(11個)をマークした佐藤輝の走力を、赤星氏は「一番、盗塁する時のクセがないですし、余計な力みがない。みんなそれができれば、というようなものを持っている」と信じて疑わない。「アレが守備でできれば、力みが取れてくる」。“走”への賛辞を並べる中、苦笑を交えて課題の“守”にも触れつつ、「チームの中心で打つだけの選手じゃないので、チームを引っ張ってもらいたい」と期待を寄せた。

 1時間に及んだ赤星塾に、佐藤輝は「基本ですけど、それをまた教えてもらって」と充実感たっぷり。「ワンバンゴーとか。どのタイミングで、みたいなのを聞けたので。取り入れていこうかなと思っています」とプロ通算381盗塁のスペシャリストからスキルを吸収した。

 8日に予定されている1、2軍合同紅白戦を皮切りに、今春キャンプの実戦が始まる。失敗が許されるチャレンジ期間とあって、「どんどんオープン戦とか試す期間はあるので。試して頑張ります」と意欲。3番を任される大砲の足は、藤川阪神にとって欠かせぬ武器となる可能性を秘める。

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