阪神・森下「2戦、勝たないと」 奮闘先制打&2打点 4位DeNA2・5差接近
「DeNA10-4阪神」(27日、横浜スタジアム)
岡田阪神は投手陣が踏ん張れず、2年ぶりの夏の長期ロード負け越しが決まった。4位・DeNAに2・5ゲーム差に迫られた中、絶好調の森下翔太外野手(24)は、7試合連続安打&3試合連続打点となる先制打に中犠飛と気を吐いた。アレンパを諦めるわけにはいかない。残り25試合。虎の底力を見たい。
3時間51分の激戦を落としても、落ち込んでいる暇はない。森下がチームの思いを代弁するかのように、力強い言葉を発した。「カード勝ち越しは最低限だと思うので勝っていきたいと思います」。首位の広島とは4ゲーム差で変わらずも、4位のDeNAと2・5ゲーム差。本当の正念場がやってきた。
プレーボールから、わずか数分での先制劇だった。1、2番が出て、森下が決める。後半戦に何度も見てきた、猛虎打線の得点パターンが初回から飛び出した。「先制のチャンスだったので、思い切ってスイングしていく気持ちでした」。電光石火で左翼席の虎党を沸かせた。
先頭の近本が左前打で出塁し、中野の犠打で1死二塁。大貫のツーシームを基本に忠実な中堅返しで運んだ。7試合連続安打&3試合連続打点となる一打。「チームとしても流れが理想的だと思うので、継続的にやっていきたい」。ポイントゲッターとして胸を張った。
2点を追う、七回無死二、三塁では中犠飛。中堅の蝦名の好守に阻まれたが、痛烈な当たりだった。「ヒットだったら2点入って最高の結果でしたけど、最低限のことはできた。それもヒットが打てるようにやっていきたい」。直近7試合は打率・480、7打点と頼もしい限りだ。
2打点を挙げてチームトップの59打点。プロ通算100打点。「点を取れる選手というのはバッテリーとしても怖いと思う。チャンスで回ってきたら、点を取る気持ちでいきたいかなと思っています」。打点王も決して不可能な数字ではない。
ただ、チームは打ち負けて完敗。8月2日からの長期ロードは9勝12敗1分けとなり、残り2試合を残しての負け越しが決定。22年以来の屈辱で3カードぶりの初戦黒星にもなった。
チームは首位の広島に勝ち越し、横浜に乗り込んできた。勢いはあったはずだが、重たい1敗となった。逆転優勝を狙う中、4位・DeNAの足音も聞こえてくる。残り25試合、踏ん張るしかない。「切り替えて2戦、勝たないと」。森下は下を向かない。打って、打って、勝利へと導いてくれ。
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