阪神・小野寺 3カ月ぶりスタメンで今季初マルチ 三塁打含む3打数2安打と躍動

 「広島1-3阪神」(23日、マツダスタジアム)

 失うモノは何もない。目の前に来たボールを渾身(こんしん)の力で振り抜くだけだった。5月30日の日本ハム戦以来、約3カ月ぶりのスタメン起用となった阪神・小野寺。三塁打で貴重な追加点を演出するなど、3打数2安打と躍動した。

 「大事な試合で抜てきしてもらった。数字はこれ以上下がっても変わらないなと思って割り切って打席に入りました」

 左手首の靱帯(じんたい)損傷で6月7日に出場選手登録を抹消。今月21日に再昇格を果たした。ただ、試合前の時点で今季は1安打のみの打率.071。腹をくくって力に変えた。

 魅せたのは1点リードの四回だ。先頭で打席に立つと、玉村の直球を左中間へはじき返す三塁打で出塁。その後、1死から木浪の二ゴロの間に生還し、リードを広げた。先頭の六回にも左前打でチャンスメーク。今季初のマルチ安打を記録した。

 「ここまであまり何もできなかったですけど。一番大事な終盤に何とか活躍できるように。優勝できるように一試合一試合必死にやっていきます」。チームの勝利のために、持てる力を出し切るだけだ。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス