阪神・森下 遥人に贈る先制V撃「ちょっとでも楽な展開に」 自己初の50打点到達

 「阪神4-0広島」(11日、京セラドーム大阪)

 遥人になんとか勝ち星を-。チーム一丸の思いを、そしてファンの思いを阪神・森下がバットに乗せた。自力V消滅危機の崖っぷちに立たされた一戦。“らしい”働きで、高橋に先制点をプレゼントした。

 「遥人さんが久しぶりの先発だったので、ちょっとでも楽な展開にしていこうと野手陣の中でなっていたので。最初の打席でタイムリー出たのはよかったと思います」

 初回1死三塁。カウント2-1から九里の外角146キロ直球を鮮やかにはじき返した。打球はとっさにしゃがんだ右腕の頭上を越え、中前へ転がる。近本が生還し、高橋もベンチから拍手を送った。

 「リードした展開の方が絶対投げやすいと思うので。なんとか点取って本来の形で投げてもらうのが一番いいなと思ったので。試合中はそこまで考えてないですけど、なんとなく全員がそういう意識の中でやっていたのかなと」。野手陣の思いを形にし、森下は一塁上で白い歯をこぼした。

 高橋の投球は、右翼から目に焼き付けた。感じたのは「三振が取れるピッチャー」ということ。「守ってて三振が取りたい時に取れるのはすごく野手陣にとってもありがたいので。ボールもすごかった」と驚いた様子。「本人も『まだまだだと思う』って言ってたので、もっと外野から見て刺激になることを感じられたら」。“遥人先輩”のこれからの投球に期待を膨らませた。

 自身としては自己初の50打点に到達。「打点にこだわってずっとやってきた。前半苦しんだ分、後半でチームのためにできることをしっかりやっていくことで、打点につながってるのはいいこと」と胸を張った。そしてチームは自力V消滅危機を脱した。大きな1勝だ。

 「残り少ないので、勝つっていうよりかは負けない試合を大切にしたい。ピッチャーが頑張ってるところで野手が(点を)取れれば勝てる試合も多いので。ここから野手で勝っていきたい」。東京でも勝負強い打撃を見せ、逆転Vへ駆け上がっていく。

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