“神整備”阪神園芸の長~い一日とは ナイター開催の出勤は午前9時半 試合終了後は1時間半整備

 阪神園芸の一日は長い。天候や時期に左右はされるが、ナイター開催の場合、午前9時半に出勤。球場を出るのは遅いときだと試合終了後、1時間半の整備をしてからになる。グラウンド整備はもちろんのこと、芝刈り、散水に、整備機械のメンテナンスや点検、さらには翌日の天気を考慮した対策。朝イチから夜遅くまで取り組むさまざまな作業の上に、“神整備”は成り立っている。

 デーゲームの場合は出勤を1時間前倒し。練習開始までの時間が少ないため、従来練習前に終わらせる作業のうち、芝生への散水を割愛する。

 甲子園施設部として球場に関わるスタッフは16人。試合開催日は10人が甲子園に出勤する。鳴尾浜で2軍戦が行われる日には、そちらに5人を配置。試合がない日は出勤人数を減らすなど調整して、平均的に週休2日を確保している。

 一致団結で向き合う激務。「球場のため、選手のため、ファンのため、それが大きいですね」(阪神園芸・金沢健児氏)。熱い志が込められた仕事が、“日本一の球場”としての美しさを保つ。

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