阪神・大山 志願の実戦復帰、好機で同点犠飛 和田2軍監督「実戦のキレというか、もう打席に立たないと解消できない」
「ウエスタン、阪神4-3オリックス」(11日、鳴尾浜球場)
完全復活へ向けて歩みを進めた。不振のため2軍調整中の阪神・大山が、志願で降格後初の実戦に復帰。「4番・DH」で出場し、1打席目に同点犠飛を放つなど3打席に立ち、打撃の状態を確かめた。
2日のロッテ戦(甲子園)以来となる試合。スタメン発表で名前がアナウンスされると、スタンドからは拍手が起こった。復帰打席は1点を追う初回1死一、三塁。オリックス先発の川瀬が投じたスライダーを左翼へはじき返した。同点犠飛。いきなりの好機でも、しっかりと仕事を果たした。
真っ黒に汚れたユニホームが主砲の思いを表していた。必ず万全に整えて1軍に戻る。試合後には特守に参加。右へ左へ軽快に動きながら、表情は生き生きとしていた。「落ち着いてやっていきたい」。チームの力になりたいという熱い気持ちを抑え、目の前の自分と向き合っている。
今後は実戦を重ねて、調整していく。和田2軍監督は「やっぱり実戦のキレというか、これはもう打席に立たないと解消できないんで。やっぱりもうね、今日からしっかり打席に立っていくという、そういう段階にきた」と次のステップに上がったことを説明した。
今季、ここまで54試合に出場し、打率・199、3本塁打、19打点。鍛錬の日々を過ごし、本来の姿から進化を遂げて1軍に合流する。
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