阪神・才木「きょうは才木やから大丈夫」と思ってもらえるように 追い求める「一番」理想

 5勝目を挙げ、ポーズを決める才木(撮影・北村雅宏)
 力投する才木(撮影・北村雅宏)
 6回、山田を空振り三振に斬り、拳を握る才木(撮影・中田匡峻)
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 「阪神7-2ヤクルト」(19日、甲子園球場)

 阪神・才木浩人投手(25)が雨中のマウンドで6回を5安打2失点と踏ん張り、両リーグ単独トップの5勝目。毎週日曜日に安定感抜群の投球を続ける右腕の胸の内をデイリースポーツ担当記者が明かす。

  ◇  ◇

 プロ入り後は決して順風満帆だったわけではない。勝てない日々、トミー・ジョン手術での育成契約…。そして、今がある。ただ、どんなに苦しい時でも才木は理想を曲げなかった。「投手として一番になりたい」。リハビリ中もこの思いが奮い立たせてくれた。

 “一番”とは何か。最大の理想を問いかけた。すると、即答。「全試合完全試合とかですよね。ほぼゼロに近い確率やと思いますけど」。確かに投手としての頂ではあるが、厳しすぎる。その後に言葉を付け加えた。

 「見てる人、全員が『きょうは才木やから大丈夫やな』とか。敵が『才木やときついな』みたいな心境になるぐらいのレベルにはなりたい」

 今年は登板日にチームは7勝1敗。自身も両リーグトップの5勝目を手にした。才木なら勝てる、と味方は感じている。「自分の求めていることは変わらないので」。強い信念が形となり、投手としての一番へ確実に近づいている。(デイリースポーツ・今西大翔)

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