阪神・岡田監督 打線組み替えで負の流れ断った 「1番に一発ありそうなのを」井上抜てき奏功も“3番問題”は未解決

 「DeNA0-1阪神」(12日、横浜スタジアム)

 大胆な勝負手で負の流れを断ち切った。前日に7点差を逆転される衝撃の敗戦を喫し、首位から陥落した岡田監督は打線を大きく組み替えた。長打が期待できる井上を1番に抜てきし、近本を4月14日・中日戦以来となる3番に据え、森下、佐藤輝をベンチに置いて糸原を6番に送り出した。

 「前から言うとったんや。2番・中野で3番・近本っていうな。1番になんか一発ありそうなのを、例えば森下とかそういう感覚でな。去年と同じ形(打順)じゃできへんで言うて。ずっと話はしとったんや、ミーティングの時に」。指揮官は以前から練っていた腹案だったことを明かし、打順の意図を説明した。

 秘策が的中した。三回2死から才木が四球を選ぶと井上が中前打でつなぎ、中野の決勝適時二塁打を呼び込んだ。前日は9得点で敗れたが、この日はワンチャンスを生かし、わずか2安打1得点で勝利。「よう勝ったよ、ほんとに」と苦笑いで振り返った。

 多少の誤算もあった。「3番打つやつの打率が悪すぎるんよな。誰が打っても3番あかんねん」。岡田監督の言葉通り、試合前まで3番は打率・212と、9番、7番に次ぐ低打率に沈んでいた。前日に満塁弾を含む6打点の近本もこの日は4打数無安打に終わり「近本もあかんかったやろ」と虎将は首をひねった。

 “3番問題”は未解決のままだが、スタメン9人だけで勝ち切り、敗戦の痛みを払拭した。岡田監督の卓越した勝負勘が3カードぶりのカード勝ち越しを引き寄せた。

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