阪神・青柳 筒香封じだ 渡米前ラスト弾献上“因縁の相手”「どういうふうに変わっているか」進化確かめ投球

 登板へ向けキャッチボールで調整する青柳(撮影・立川洋一郎)
 CSファーストSで筒香から渡米前最後の本塁打を浴びた青柳=2019年10月6日
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 阪神・青柳晃洋投手(30)が9日、甲子園で指名練習に参加し、中13日で先発する10日・DeNA戦(横浜)で5年ぶりの対戦が濃厚な筒香に対し、闘志を燃やした。青柳にとって、19年CSファーストSで渡米前ラストアーチを浴びた“因縁の相手”。地元・横浜での今季初登板でハマっ子虎党の声援を力に変えて、メジャー帰りのスラッガーを封じ込める。

 ベイ打線に加わった“新戦力”については、そのパワーをかつて肌で感じている。5年ぶりにDeNAへ戻り、史上初となるNPB復帰戦アーチを放った筒香を、「素晴らしい選手。いいバッターっていうのはもちろん変わりはない」と評した青柳。「5年前まで対戦経験があるので、そこからどういうふうに変わっているかは映像だけでは分からない部分がある」とグラウンドで進化を確かめた上で、きっちり抑える心積もりだ。

 16年からの4シーズンで対戦成績21打数4安打と相性は悪くないが、「特にそういうイメージはないですね」。脳裏には屈辱の記憶が浮かぶ。横浜で戦った19年のCSファーストS。阪神が勝ち上がったが、10月6日の第2戦で先発した青柳は、筒香にソロ弾を許してチームも黒星を喫した。結果的に筒香がメジャー移籍前に放った最後のアーチとなった。

 「一番覚えているのは、19年CSでレフトにホームランを打たれたっていう打席。お互いもう何年もたっているので、ほんとにフレッシュな気持ちで対戦できたら」。5年ぶりの再戦で筒香斬りをかなえて、リベンジを果たす。

 4月26日・ヤクルト戦(甲子園)以来、中13日での1軍先発マウンド。4日にはウエスタン・くふうハヤテ戦で調整登板し、3回無安打無失点で状態の良さを印象づけた。「明日(10日)万全でいくための調整を常に考えていたので。体は元気なので結果が出れば」と登板間隔は空いたが、不安材料は見当たらない。

 昨季8勝のうち5勝を挙げたDeNAと、今季初対戦。横浜は地元凱旋になるだけに「やっぱり僕自身の出身の地ということで、応援だったりいろんな人が見に来てくれるんで、ほんとに力が入ります。ホームと同じくらい僕の中では絶対に勝ちたいなって気持ち」と気合がみなぎる。故郷で今季2勝目をつかみ取って、横浜の空高く勝ちどきを響かせる。

 ◆2019年クライマックスシリーズ セ・リーグ ファーストステージVTR シーズン順位2位・DeNAと同3位・阪神が対決。第1戦はDeNA・筒香が西から先制3ラン。一方の阪神は6点ビハインドの七回に北條の3ランなどで4点を奪うと八回にも北條の2点三塁打などで3得点して逆転勝利。第2戦は三回に筒香が阪神戦先発・青柳から2試合連発となるソロ本塁打。スコア4-4の九回裏にDeNA・乙坂が阪神5番手・岩崎からサヨナラ2ランを放ち勝利した。第3戦は、阪神がスコア2-1で競り勝つ。同点の八回に梅野の勝ち越し犠飛で勝利してファイナルS進出を決めた。

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