【西山秀二氏の眼】阪神 流れ持っていかれてもおかしくない展開でドロー持ち込んだ

 「広島2-2阪神」(1日、マツダスタジアム)

 阪神は延長12回の末、今季4度目のドローに終わったが、セ界の貯金を独り占めにした。デイリースポーツ評論家の西山秀二氏は「ドローの中でもタイガースのすごみを感じる試合だった」と評した。

  ◇  ◇

 ドローの中でもタイガースのすごみを感じる試合だった。岩崎とゲラのダブル守護神を中心としたリリーフ陣は、やはり盤石だといえる。中盤から終盤にかけて、いつ流れを持っていかれても不思議ではない展開の中、引き分けまで持ち込める投手力を改めて示したゲームとなった。

 ビジターゲームで表の攻撃。それでも同点で迎えた九回にゲラを投入できるリリーフ陣の厚さがある。一方の岩崎は秋山や菊地といった好打者が回る延長十一回に。力のないチームなら負けていただろう。2人を中心に構成されたリリーフ陣があるからこそ2点でしのげた。価値のある引き分けだったと言っていい。

 先発・伊藤将はプレーボールから切羽詰まったような投球に映った。まず顕著だったのは初回の1番・秋山に対して。初球から外角の際どいコースを突く投球を続けた。

 最初から厳しく攻めてカウントを作っていくと、次第に相手打者の目は慣れて勝負球を甘く感じるものだ。実際、この日は相手打者を追い込んでからファウルで粘られる場面が目立った。

 その一方で三回2死満塁での小園には、今後も参考として良い攻め方。内寄りのツーシームから入り最後は低目のカットボールで二ゴロに打ち取った。伊藤将は制球の良い投手。高低を意識させてゴロを打たせる『らしさ』の出た場面だった。

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