阪神・青柳 やっと勝てた!エース復権6回0封&自ら犠飛 開幕4戦目で初白星

 「阪神7-0中日」(19日、甲子園球場)

 自身今季初の甲子園でヒーローのお立ち台に上がって、ようやく白い歯がこぼれた。阪神・青柳晃洋投手(30)が開幕戦から4度目の挑戦でシーズン初星をつかんだ。「もちろん長かったですし、やっと勝てたなって気持ちもあります」と安堵(あんど)の気持ちを漏らした。

 「あんまり調子は良くなかった」といい、初回以外は毎回走者を背負った。それでも球数はかけつつ、ホームを踏ませない。二回1死二、三塁のピンチを切り抜けると、その裏の打席ではバットでも大仕事。1死満塁で「振ったら当たりました」と犠飛を決めて、右腕を突き上げた。

 指揮官に宛てた年賀状に開幕投手への意欲を示した青柳は、年明け早々、行動に移した。新春は横浜の実家に帰省するのではなく、祖母が暮らす関西で過ごすのが定番。ただ、練習場所探しが悩みの種だった。今年は球団に甲子園室内の早期開放を依頼し、例年より早く1月3日に始動した。

 昨年、可動域が狭くなっていることを感じ、それに対応すべく、自主トレではメニューを10種以上増やして85種をこなした。実践後は球場入り時間を昨季より早めて「可動域の部分のアップは30分ほどかけて全部やるようにしてます」と万全の準備を整える。

 プロ9年目の初勝利は、不断の努力の結果だ。今季最多109球で、6回無失点7奪三振。「本当に勝ったことはうれしいですけど、やることは変わんないかな」。一つの白星で浮かれることはない。これからどんどん積み重ねていく。

 ◆開幕投手の白星なし回避 この日の試合前時点で今季12球団の開幕投手で勝ち星を挙げていなかったのは青柳と広島・九里、ヤクルト・サイスニードだった。3投手ともこの日先発しており青柳が今季初勝利。一方、九里とサイスニードは勝敗がつかず、今季初星はお預けとなった。

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