阪神・ゲラ K斬りほえた 前夜のショックは自力でを振り払った1回0封「ちょっと感情的になった」

 9回、後藤を空振り三振に仕留めガッツポーズのゲラ(撮影・山口登)
 9回、後藤を空振り三振に打ち取りガッツポーズのゲラ(撮影・山口登)
 9回、力投するゲラ(撮影・山口登)
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 「中日2-2阪神」(12日、バンテリンドーム)

 感情のままにほえた。悪夢の敗戦から一夜明け。阪神のハビー・ゲラ投手(28)が自力でショックを振り払った。

 同点の九回から登板。1死後、加藤匠に中前打を許して送りバントで2死二塁。安打が出ればサヨナラの場面で真価を見せた。後藤に全て140キロ台のスライダーを投じ、4球目で空振り三振。「重要な場面だったのでああいう形でちょっと感情的になった」。中日ファンの悲鳴が響く中、気持ちの高ぶりを素直に表現した。

 11日の広島戦。0-0の九回から登板し、2死後に田村に中越え適時三打を許した。6試合目での来日初失点が決勝点となり、チームは敗戦。試合後は報道陣の問いかけに答えず無言で引き揚げていた。

 前日と同じ同点の九回に登板して、今度は結果で応えた。「自分が昨日打たれて、自分のせいで(チームに)負けがついてしまったので、それを早く切り替えたかった。今日はゼロに抑えられて良かったし、チームに貢献できる仕事を続けていければ」。普段通りの落ち着いた口調で振り返る姿に、手応えを感じさせた。

 チームは敗戦も覚悟した展開から価値ある引き分けへ持ち込んだ。ゲラの復活した意義も同様に大きい。

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