阪神・大竹 昨季チーム勝ち頭に今季初星 闘志全開粘投6回2失点「勝ち癖どんどんつけたい」

 「ヤクルト3-4阪神」(6日、神宮球場)

 昨季のチーム勝ち頭がシーズン初星をつかんだ。阪神・大竹耕太郎投手(28)が6回2失点の粘投で今季初勝利。チームにも初の連勝をもたらして、「ちょっと重苦しい雰囲気の中で、勝ち癖をどんどんつけていきたいっていうのもありますんで、そういった意味でもいい勝ちかな」と価値ある1勝をかみしめた。

 立ち上がりから闘志があふれた。初回2死一、二塁でサンタナを3球三振で抑えると、ガッツポーズを決めて雄たけび。だが三回、クリーンアップに3連打を浴びるなどして2失点。先制を許す展開にも、気持ちを切らすことはなかった。

 「相手が今日はこういう攻め方で行こうっていうのに気付いて、途中でいろいろ変えたりしたんで、その辺がうまくいったかな」。直球を捉えられていたが、変化球で仕留めにかかるとリズムが好転。失点直後の同点劇に「もう一回立ち直らなきゃ」と勇気づけられ、六回の小幡の好守にも「大きいプレーでした」と感謝した。

 昨オフに結婚を発表。明かりがついた自宅に帰ると、おかえりの言葉と食事が用意されている。グラウンドでの戦いを終えて、心を休める場所ができた。「自分ひとりじゃない」という家族への思いも、左腕のハートを強くする。

 移籍1年目の昨季は貯金10個を稼いだ。「昨年は僕のことをよく分かってない状態で1年間投げられた。今年は(対戦相手に)分かられた状態での勝負なので、去年と同じようにやってもダメ」。球団初の連覇のために背番号49は進化を続ける。

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