【野球】8戦9発の岡田阪神 昨年比9倍増 本塁打量産の理由とは

 7回、右中間へ2試合連続となる2ランを放つ佐藤輝(撮影・伊藤笙子)
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 「ヤクルト3-4阪神」(6日、神宮球場)

 阪神が快勝で今季初の連勝、今季初のカード勝ち越しを決めた。借金完済で勝率5割。2点を追う四回に近本の2号ソロなどで同点に追いつくと、七回に佐藤輝の2戦連発となる2号2ランで勝ち越し。これでチームは今季8試合で9本塁打。昨年は8試合消化時点で1本だった。

 今季の本塁打の内訳は佐藤輝と近本と森下が各2本。小幡と木浪とノイジーが各1本となっている。

 ここまでの阪神打線についてデイリースポーツ評論家・藤田平氏は「昨年日本一となったレギュラーメンバーのスイングに、より力強さが増してきているようだ」と分析。特にこの日2号ソロを打った近本については「年間通してみれば15本塁打を打てる力があるだろう。バットも振ってきているし、今年は打球の飛距離が伸びているように見える」と印象を語った。

 一方、長距離打者ではないバッターが本塁打を打つことで大振りとなり調子を崩す恐れも考えられる。だが、これに「不安はない」と藤田氏。2日のDeNA戦で今季初安打となる1号ソロを記録した木浪はこの日のヤクルト戦の九回に代打で左前打を記録した。

 木浪について藤田氏は「近本と同様に2桁本塁打を打てる力が備わってきているのでは」と評価。それと同時に「木浪が大振りになっている様子はない。例えばきょうの打席は詰まらせながらレフト前に落とすヒットを打っていた」と自身の打撃を見失わず臨めていると見ている。

 なお、チームの昨年開幕8試合を振り返ればDeNAとの開幕カードが京セラドーム。続く広島との2カード目がマツダ(1試合雨天中止)で、3カード目のヤクルト3連戦が甲子園だった。本塁打は京セラドームでの開幕3戦目に原口が記録している。

 そして今季はここまで甲子園での試合はなし。開幕カードの巨人3連戦が東京ドーム。続く2カード目のDeNA3連戦が京セラドームで、ヤクルトとの今カードが神宮となっている。

 各球場での本塁打打者は東京ドームが森下と小幡。京セラドームが木浪、近本、森下。神宮が2試合連発の佐藤輝、近本、ノイジー。昨シーズンは12球団で11番目に少ない84本塁打だった阪神。今年はどこまで本数を伸ばしていくか注目される。

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