【中田良弘氏の眼】阪神は昨年のような戦いができていない 四回の拙攻に流れの悪さを感じる

 「巨人5-0阪神」(30日、東京ドーム)

 阪神が開幕2戦連続で完封負けを喫するのは88年以来36年ぶりだ。デイリースポーツ評論家の中田良弘氏は「本来のタイガースではない」と原点回帰を求めた。

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 点を取るべきところで取るという昨年のような戦いができていない。その結果の2試合連続無得点で、この試合は四回の拙攻が響いた形だろう。

 先頭からの連打で無死一、三塁からのノイジーだったが、追い込まれてからの4球目、3球続いた直球で見逃し三振に倒れた。あの状況で、変化球での見逃しであればまだ分からなくもないが、直球に手を出さずに見逃しで終わったのは、ベンチとしても最もがっかりする結果だ。

 巨人の内野が前進守備ではなかったため、転がせば1点という場面。ここで先に1点でも取れていれば流れも変わっただろうが、そのノイジーに続いて坂本のセーフティースクイズも失敗。流れの悪さを感じる。

 大竹は序盤から良かったが、失点した六回はやや球威が落ちていたように見えた。今年は調整が遅れていた中、五回を終えて80球。四回にピンチを背負ったことでの疲労もあったと思うが、中継ぎ陣の状態が決して良くないことを考えると、六回も投げさせたことは分かる。いずれにしても、本来のタイガースではない2試合だったし、やるべきことをしっかりやるという原点に戻りたい。

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