【中田良弘氏の眼】阪神・岡留の成長が非常に大きい すっかり自信をつけた 打線に若干の不安、今年も投手力を頼りにした戦いに

 6回に登板し三者凡退の好投を見せた岡留(撮影・立川洋一郎)
 6回、頓宮(後方)を中飛に抑える岡留(撮影・中田匡峻)
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 「オープン戦、オリックス5-2阪神」(24日、京セラドーム大阪)

 阪神はオリックスに逆転負けを喫し、3勝14敗1分けの最下位でオープン戦を終えた。先発の才木は粘り強い投球で5回7安打1失点。一方で島本、石井がともに2失点とリリーフ陣が不安を露呈した。2番手の岡留は六回を無安打無失点と好投。デイリースポーツ評論家の中田良弘氏は「すっかり自信をつけた」と絶賛した

  ◇  ◇

 先発した才木は7安打されたが、四球がなく安定した投球だった。前回の登板時に走りの悪かった直球で、あえて攻めていったのか。甘くなって打たれたのもあったが、しっかり押さえ込んだ球もあり、予想される開幕3戦目へ向けて形を整えてきたように思う。

 才木を含めた先発6人は程度の差こそあれおおむね順調と言えるのではないか。特に大竹が間に合ったのは大きいね。

 疲労の回復を理由に数試合欠場していた大山ら、最終調整の段階で“詰めの作業”ができない打線に若干の不安を感じるが、開幕からしばらくは今年も投手力を頼りにした戦いになるのかな。

 リリーフ陣では岡留の成長が非常に大きい。好素材ながら、カウントで不利になると“置きにいく投球”をして打たれていた姿はもう見られなくなった。

 今はストライク先行。T-岡田には外からのスライダーでカウントを稼ぎ、内角の速球で空振り三振に仕留めた。今は左打者に対してもこういう投球ができる。これまでの結果の積み重ねなのだろう。すっかり自信をつけたようだ。

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