阪神・前川 開幕左翼つかみ取る!ライバル不在で絶好アピール機会「課題つぶしていいところ伸ばす」
沖縄での春季キャンプを終えた阪神は29日、甲子園で全体練習を行った。キャンプの野手MVPに選ばれた阪神・前川右京外野手(20)は、開幕左翼に向けたアピールに意気込みを示した。岡田監督は両翼に入る外野手の打順について3番と6番を示唆した中、2日からの日本ハムとの2連戦(札幌ドーム)で与えられた役割を全うし、レギュラーの座をつかむまで貪欲に打ちまくる。
寒いなんていってられない。2日前までいた沖縄より15度近く低い、気温9度。ウインドブレーカーなどの防寒具を着用する選手もいる中、前川はタテジマのユニホームのみで、グラウンドに登場した。本当の勝負はここから始まる。初の開幕スタメンへの道を着実に歩んでいく。
「課題をつぶして、いいところを伸ばすことをちゃんとやりたいなと思います」
ここまでは成長した姿を見せてきた。野手MVPに選ばれた沖縄キャンプでは、実戦9試合で18打数7安打、打率・389。20日の韓国・サムスン戦では豪快な右越え決勝弾を放った。現時点では左翼をノイジー、井上、野口らと争う立場。ただノイジーは右肘痛の影響で札幌遠征には帯同しない。井上と野口も2軍に合流しており、ライバルがいないため絶好のアピールの機会となる。
両翼を守る外野手の打順について、岡田監督は「基本的に(打順は)3と6のところやかな、外野は」と明かす。今後の競争に向け「大事なところで、見た目が悪くてもポテンヒットでも、結果出るヤツが生き残ると思うよ」と、レギュラー獲得への執念を見極める考えで、前川としても結果で示したいところだ。
まずは2日から日本ハムとの2連戦(札幌ドーム)が第1ラウンド。競争から抜け出すためにも、好相性の北海道で結果を残す。昨年の交流戦(エスコン)ではプロ初適時打初打点を放つなど、3試合に出場して打率・333。「(去年のことは)覚えています」と、同じような躍動を見せたい。
キャンプを終え、休養日を挟んで甲子園で始まった全体練習。前川はシートノックやフリー打撃などで調整した。「結果を求められているので、ちゃんと準備して入りたいと思います。これからもちゃんと打ちたい」。目標の開幕スタメンへ、己のスタイルを貫きながら、競争を勝ち抜く。
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