阪神ドラ2椎葉を他球団007警戒 堂々〝初マウンド〟に「勝ちパターン入れる」 OP戦で英才教育へ

 「阪神春季キャンプ」(6日、宜野座)

 阪神ドラフト2位・椎葉剛投手(21)=四国ILp・徳島=が6日、ランチ特打で打撃投手を務めて、“プロ初登板”を果たした。前川と小野寺のフリー打撃でカーブ、スライダーを交え40球を投じて、安打性は3本。実戦感覚を取り戻すための志願登板だったが、他球団007も警戒を強める内容だった。岡田監督は投球を評価した上で、オープン戦で1軍主力相手の英才教育を施す考えを明かした。

 新人で唯一、1軍キャンプに抜てきされた即戦力右腕が、潜在能力の片りんを披露した。遊撃定位置付近から指揮官の視線を受け、マウンドに上がった椎葉。「緊張?それがしなかったんですよ。思ったより普段の感じで入れました」と、まずは前川に直球を投げ込んだ。3球連続ボール球の後、ファウルを挟んで右中間への鋭い当たりを浴びたがあくまで練習、動じる様子はなかった。

 13球目で変化球を解禁し、2回り目の前川にカーブをストライクゾーンに入れた。小野寺がファウルした40球目でフィニッシュ。ボール球が5球続いて首を傾ける場面もあったが、「7割くらい」だという力感で、安打性は前川の2本と小野寺の1本で、柵越えは許さず。投げ終えると帽子を取り、何度も頭を下げて、ルーキーらしい初々しさも印象づけた。

 見届けた岡田監督は「ちゃんと投げてたんちゃうかな。カーブは簡単にストライクとれそうやな」と、最速159キロを誇る新人右腕を評価した。今後は1軍戦力を相手に場数を踏ます方針。リリーバーとしての役割が濃厚だが「オープン戦なんか、後ろの方に投げさせたら2軍のヤツが出てくるから。あんまり後ろを投げさせてもな」とあえて主力と対戦させて、経験を積ませる考えだ。

 他球団007にもインパクトを与えた。中日・加藤スコアラーは「真っすぐの力がある。(直球が)真っスラするイメージ」と分析。広島・土生スコアラーも「十分、阪神の勝ちパターンに入れると思う」と勝利の方程式に見合う力を認めた。

 当初は11日の紅白戦まで実戦練習は行わない予定だったが、椎葉は徳島時代の昨年9月以降、実戦から遠ざかっていたことから打撃投手を直訴した。「こんな感じでいけばいける気はします。もっともっと出力を上げていきたいなっていう感じです」。“虎初マウンド”でドラ2の期待値に沿うピッチングを披露し、タテジマで戦う自信を深めた。

 ◆椎葉 剛(しいば・つよし)2002年3月18日生まれ、21歳。大阪府出身。身長182センチ、体重92キロ。投手。右投げ右打ち。島原中央、ミキハウス、四国ILp徳島を経て23年度ドラフト2位で阪神入団。最速は159キロ。球種はスライダー、カーブ、フォーク。今回は新人で唯一の1軍キャンプ。

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