阪神・村上“投げ欲”と葛藤 春季C「なるべく投げないように」も「結局投げると思う」

 阪神の村上頌樹投手(25)が30日、“投げ欲”との葛藤を明かした。春季キャンプでのブルペン入りについて「控えるというか、なるべく投げないようにしようと思う」と意外な方針を示した。

 この日は沖縄入り後、初めてブルペン入り。「自主トレでやってきたフォームの感覚」を意識しながら、中川を相手にカーブやカットボールを交えながら30球を投じた。「投げてたらいろんなこと考えたり、楽しくなって球数がいっちゃう」と苦笑い。「今日もいっぱい投げそうだったのでちょっと控えめに。自分にブレーキかけながらやりたい」と欲求を抑えた。

 プロ未勝利だった昨年はキャンプ初日から65球を投げるなど連日のようにブルペン入りしたが、MVPと新人王に輝いたことで今年は立場が180度変わった。「少しはゆっくりできるんじゃないかな」とマイペース調整も視野に入れつつも、投げ込みの重要性は十分理解している。「去年もこのキャンプでいっぱい投げたから、1年間投げる体力もついたのかなと思うので、ちょっと投げ込もうかなという気持ちもある」と揺れ動く胸中をさらけ出した。

 「こんなこと言ってますけど、結局たぶん投げると思うので。今まで通りやる可能性が高いです」と最後は吹っ切れたように笑った。オーバーワークに細心の注意を払いながら、真価を証明するシーズンの準備を整える。

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