阪神・井上 シン・イノウエで勝負 人体模型にキックボクシング、木刀で体のキレ高めた DeNA・牧も絶賛

 骨格標本を前に木刀を手にし、動作を確認する阪神・井上(左)とDeNA・牧(撮影・山口登)
 ハイキックを決める井上
 打撃練習する井上
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 阪神の井上広大外野手(22)が19日、鹿児島県鹿屋市の平和公園屋内練習場でDeNAの大和内野手(36)や牧秀悟内野手(25)らとの合同自主トレを公開した。年明けには巨人の岡本和真内野手(27)にも弟子入り。昨季の打点王&最多安打の牧と本塁打王の岡本和から技術を吸収し、シン・イノウエとして生まれ変わった姿を見せる。

 あいにくの雨で室内での練習となったが、スケールの大きさを音で表現した。「カンッ」、「バチン」。井上のバットから強烈な破壊音が響き、白球がすさまじい速度で飛んでいく。24年も19日が経過。わずかな期間の取り組みだが、今季の飛躍を予感させた。

 年明けは5日間、3年連続で巨人の岡本和と汗を流した。14日からは新たな師匠のDeNA・牧に弟子入り。「簡単に安打を打っているような感じ。打点の稼ぎ方も勉強したくて、お願いしました」。入門後はインパクトの強さと体のキレに衝撃を受けたという。

 その体のキレを作り出しているのが、大和主催の自主トレでのトレーニングだ。この日はキックボクシングトレや木刀を使用し、人体模型で骨の動きを確認しながら体の使い方を意識した。

 「理解してやっていくうちに力の伝わり方が日に日に良くなっていると言われますし、自分でも感じるところがある」。初の試みに苦戦もしたが、徐々に体へなじんで形になってきた。

 昨季は春季キャンプでMVPを獲得。しかし、1軍定着とはならなかった。今オフは最高の教材に出会った。「いいものを提供してもらって、それを自分の形に変えられれば。牧さんと岡本さんとは別の、自分のオリジナルができると思う」。モノマネではダメ。井上広大の打撃を作り上げることが、飛躍への近道だ。

 牧も打球音や打球角度を絶賛。「今年はやってくれるんじゃないかな。井上くんが出てきたら、阪神はすごいいいんじゃないですかね」。今年こそ、1軍定着へ。「結果で恩返しできればなと思っています」。覚醒する準備は整った。

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