阪神・中野 虎史上最強2番になる「3割3分以上で首位打者を取りたい」 打球スピードUPへ下半身強化へ
阪神・中野拓夢内野手(27)が12日、三菱自動車岡崎時代に過ごした愛知県岡崎市の岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで自主トレを公開した。昨季は最多安打のタイトルを獲得したが、打率3割に届かなかったことを踏まえ、今季の目標を「3割3分以上で首位打者」と明言した。2番で首位打者獲得となれば球団初。虎史上最強の2番を目指す。
日本一の栄光の裏で感じた高い壁を必ず乗り越える。昨季リーグトップの164本の安打を積み重ねた中野は、打率・285で大台には届かなかった。「3割を打つ難しさを感じました。3割をクリアして、3割3分以上で首位打者を取りたい」と、球団史上9人目(2リーグ分立後)のリーディングヒッターを視野に入れた。
昨季の首位打者、DeNA・宮崎の打率・326を引き合いに、「その数字を上回って。高い目標を掲げて自分自身にプレッシャーをかけて達成できたら」とハードルを設定。「個人としては首位打者を目指して貢献し、チーム一丸となって連覇できるように」と力強く宣言した。
2番で首位打者タイトルを獲得すれば、球団史上初の快挙。チーム打撃を求められることが多い打順だが、「やっぱり犠牲にならないといけない部分もあるので、難しいところはあるかなと感じていますけど。なんとかチームバッティングをしながら」と責務を果たした上で、球団では14年・マートン以来の首位打者を目指す。
打率向上への課題は理解している。昨季は四球を前年から3倍以上の57個選んだが、「まだまだ伸ばせる数字」とキッパリ。「あとは打球スピードをもう少し上げて。上がれば、捕られていた部分がヒットになるというのも多い」と安打量産への道を思い浮かべた。
打球スピードアップには「下半身の強さ」が不可欠と自覚している。フルイニング出場した昨季は「夏場に体重が落ちると下半身が弱くなって、打撃に影響してしまう」と分析。「ウエートトレーニングを取り入れながら、夏場にバテないような体を作っていければ」と下半身を強化してベスト体重の70キロ前後をキープする。
盗塁にも意欲を示す。新人だった21年に30盗塁でタイトルを獲得したが、22年は23個、23年は20個だった。「数がだんだん減ってきているので、キャリアハイを超える数字を出したい」。打率・330、30盗塁をかなえた先に待つのは一つ。快足好打の最強2番として球団初のV2へ導く。
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