阪神・ドラ2椎葉 屈辱の地から始動「ここがあっての今」クビ宣告受けた古巣で虎色に染まる決意
阪神ドラフト2位・椎葉剛投手(21)=四国ILp徳島=が4日、三重県伊賀市の「ミキハウススポーツスタジアム」で、自主トレを公開した。ミキハウスは20年から3年間所属していた古巣。満足のいく結果が残せず22年秋に同施設内で戦力外通告を受けており、どん底を味わった屈辱の場所で、守護神候補として猛虎デビューイヤーの飛躍を誓った。
阪神の一員となって新春を迎えられたからこそ、悪夢を笑顔で振り返ることができる。椎葉が自主トレ場所に選んだのは、苦い思い出が詰まったミキハウス時代に使用していた施設。自ら使用許可を得たといい、「ここでの思い出?クビにされたことです。向こうの部屋で」と自虐全開で白い歯をこぼした。
ミキハウスでの3年間は腰痛もあって公式戦登板1試合のみで苦汁をなめた。戦力外となった後、トライアウトで徳島に入ったことで一気に才能が花を開き、ドラフト指名につながった。「ここでの3年間、悔しい思いをして、いろんな思いがあって徳島に行って、いい形で戻ってこられた。ここがあっての今だと思う」。雪辱心をさらけ出した上で、戦力外通告からわずか1年後の阪神入団に「自分でもビックリするくらいトントン拍子」と本音も漏らした。
大阪の実家に帰省していた年末は30日まで練習を続け、3日から始動。親戚から「応援してる」と激励され、「しっかりと結果を出して恩返しをしたい」と気持ちが奮い立った。徳島では野球に集中するため封印していた趣味の釣りを、正月休みに楽しんでリフレッシュしたという。
この日はキャッチボールやウエートなど2時間のトレーニングに取り組んで、新調した黄色と黒のグラブもお披露目。「タイガースカラーで作りたいなっていう思いがありました」と虎色に染まる決意を示した。プロ1年目から守護神候補に名乗りを上げており、「今はもう『やってやるぞ』という気持ちでいっぱい。まずはケガをしない体作りをして。2連覇に貢献できるように頑張っていきたい」と新春の誓いを立てていた。
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