阪神・大山 ハワイで愛妻にたっぷり恩返し ダイヤモンドヘッド登頂検討「やりたいことに付き合う」

 阪神が13日(日本時間14日)、優勝旅行先の米ハワイに到着した。ホノルル・ワイキキのホテルでは午前中に歓迎セレモニーが行われ、夜には祝賀会が開かれた。19日に29歳の誕生日を迎える大山悠輔内野手(28)は愛妻への恩返しのV旅行にすることを約束。トレーニングを兼ねてダイヤモンドヘッドに登頂するプランを明かすとともに、2年連続フル出場も誓った。

 V旅行の主役は選手ではなく、その家族。関空での出発式で強調した岡田監督と大山も同じ思いだ。1年間、支えてくれた愛妻へ、恩返しを約束した。

 「ずっと楽しみにしてくれていましたし、いろいろやりたいことがあるみたいなので。しっかりそれに付き合って、その中で僕も何か見つけられればいいなって思います」

 優しく微笑み、感謝の言葉を繰り返した。

 今季はプロ7年目でリーグ優勝と日本一を達成。激動の1年は愛妻の存在抜きには語れない。全143試合、4番を務め上げ、チームを頂点へ。最高出塁率の個人タイトルに加え、ベストナイン、ゴールデングラブ賞も獲得した。その裏には妻の存在がある。「お疲れさま」「頑張れ」。さりげない言葉に何度も救われた。

 「1人ではこの1年間、乗り切れなかったとは思っているので。このオフシーズンは逆の立場というか、そういう時間にしたい」

 大山によると妻はショッピングよりもアクティビティー派。リクエストに応えてダイヤモンドヘッド登頂も検討中だという。「(トレーニングを)何もしないっていう期間はなくしたい」と語る大山も「ちょうどいい」と大歓迎。観光するだけでなく、朝から心地いい汗を流すつもりだ。

 愛する家族のため、来季も全試合出場を狙う。「続けることに全て意味があると思う。技術もそうですけど、ケガをしてしまったら出られないですし、体調もそうですし。そういうところを見直して準備したい」。充実のシーズンを過ごしても満足しない。まだまだ高みを目指している。

 V旅行中は選手、コーチの家族から「ありがとう」と声をかけられ、「1年間、頑張って良かった。勝つことは大事だなと思った」と実感した。夜の優勝祝賀会でも12月生まれということでサプライズで名前を呼ばれ、300人超の参加者からお祝いされた。「一生忘れられない誕生日になると思います」。つかの間の休暇を思う存分満喫して、来季へのパワーを蓄える。

 ◆ダイヤモンドヘッド ハワイのオアフ島にある死火山で、その形状がダイヤモンドに似ていることから名付けられた。ハワイの象徴的な観光地であり、素晴らしいパノラマが広がる頂上までのハイキングが人気。往復にかかる時間は約1・5~2・5時間。ワイキキビーチからも美しい景観が楽しめ、夕日の眺めが特に美しい。観光客だけでなく、地元住民からも親しまれている。

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