【新コーチに聞く・上本博紀2軍野手コーチ(下)】意思疎通して選手が困らないようにやりたい
今季38年ぶりの日本一に輝いた岡田阪神。来季の新体制もこのほど発表された。インタビュー企画「新コーチに聞く」。第1回は上本博紀2軍野手コーチ(37)が登場する。2008年度ドラフト3位で阪神に入団し選手会長も務めた。20年の引退後は「タイガースアカデミーのコーチ、阪神タイガースWomenの監督を経験。早大の先輩・岡田監督のもと、就任した「2軍野手コーチ」という新たな役職での意気込みや奮闘の日々を語った。
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-岡田監督とは安芸に来て会話は。
「あいさつをさせてもらって、『よろしく』くらいですね」
-岡田監督から現役時代も含めて、かけられた言葉で印象に残ってることは。
「自分もそんなに話すタイプじゃなかったので。でもあいさつさせてもらったら言葉は短いですけど、優しそうな空間で『おう』くらいしてくれたので。そんなに言葉はべらべらなくてもっていう感じですね」
-今の選手と会う前との印象の違いは。
「(監督を務めた)女子野球とはスピード感とかが違うので、あんまりこっち(プロ野球)を見てなかったです、正直。なので選手の名前もあんまり知らなかったんですけど、来ると決まって必死に名前と顔を覚えました。ここにいる野手は全員覚えました」
-キャンプでは外野手の井坪、野口と早出でノックも。
「外野に関してはやったことないんで、今工藤コーチについて、そこは一番勉強してる最中です」
-携わってこなかったところにも学んでいく日々。
「そうです。もう必死に外野のことを勉強してる。練習メニューだったりとか、どういう捕り方、技術的なこととか聞いている状況です」
-高卒は18歳など若い。指導の難しさは。
「今は性格とか見させてもらってる。言葉にも責任はあるので、まだあんまり言えてない状況です、野球のことに関しては。ただ『体調どう?』とかっていうのでコミュニケーションはちょっと取っている段階です」
-井坪、野口、ドラフトで獲得した山田、百崎など若い右打者が多い。同じ右打者としてどういう指導を。
「僕も下っ端ですし、上のコーチの方にちゃんと意思疎通して選手が困らないようにやりたい」
-ファンにも結構、声をかけられる。
「そうですね、かけてはいただきます」
-久しぶりに浴びるような黄色い歓声。
「いやいや、どうですかね。まあもちろん聞こえるんですけど、僕がちょっと一生懸命すぎる、それどころじゃないところもあったりして。現役の時と一緒ですかね」
-将来どういうコーチになりたいか。
「会見でも言ったんですけど、理想っていうのは一切持ち込まずに、毎日一生懸命やって、その積み重ねだと思います」
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