阪神・島田は重圧にのまれたか 代走で盗塁試みた場面でつまずくハプニング 地の利、自慢の足を生かせず

 8回、中前打を放つノイジー(撮影・中田匡峻)
 8回、空振り三振に倒れてベンチに戻る木浪(0)と選手交代を告げに行く岡田監督(左から2人目)=撮影・北村雅宏
 7回、森下の右前2点適時打で喜ぶ阪神ベンチ(撮影・金田祐二)
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 「SMBC日本シリーズ2023、阪神タイガース4-5オリックス・バファローズ」(31日、甲子園球場)

 阪神が痛恨の連敗を喫した。

 それでも、4点を追いかけた七回1死満塁から、中野の一ゴロ間と、森下の2点右前適時打で1点差に迫り、甲子園のボルテージは一気に最高潮に達した。

 だが、あと1点が遠かった。悔やまれるのは八回だ。1死からノイジーが中前打。ここで代走・島田が送り込まれたのだが、2球目に盗塁を試みたと思われる場面でつまずき、二塁を陥れることができなかった。

 島田はCSでの出場がなく、日本シリーズも初出場。ここで岡田監督はここで作戦を犠打に切り替え、坂本がきっちり送って2死二塁の同点機を整えたが、木浪が空振り三振に倒れて無得点に終わった。

 勝負事にタラ・レバは禁物だが、あの場面で島田が盗塁を決められていたら、1死二塁で押せ押せムードとなり、フォークボールを得意とする宇田川にさらにプレッシャーをかけられていたはずだが、逆に本拠地で島田が重圧に押し殺されてしまう形となった。

 岡田監督はその場面を振り返ることはなく、「まあひとつ追い越されたけど、また明日あるし」と前を向いた。だが、この日に限っては、地の利があるはずの甲子園で、阪神が普段着野球をできなかった代償が黒星となってのしかかった。

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