阪神・中野 好相性・京セラで逆襲 「ビジターという感じがあまりしない」CS不調も〝庭〟で打つ
阪神・中野拓夢内野手(27)が23日、28日から始まるオリックスとの日本シリーズに向け先手必勝を誓った。CSファイナルSでは3試合全てで先制点を奪われる展開だったが「先制点を取って逃げ切る形が一番いい」と理想を抱く。京セラドームでは今季、打率・355と好相性を発揮しており、山本や宮城ら好投手撃ちを狙う。
オリックスとの関西シリーズがあと4日に迫る。中野が真っ先に挙げたポイントは、先取点の重要性だった。「先制点を取れれば良い雰囲気で、チーム全体で行けるぞ!!って雰囲気になる」とイメージを膨らませる。
CSファイナルS・広島戦は、3試合全てで先制を許しながらも競り勝った。ただ、先制点を取れれば勢いにつながることは間違いない。「チームとしては先制点を取って逃げ切る形が一番いい」。阪神らしい野球を展開し勝機を引き寄せる。
日本シリーズ1、2、6、7戦はビジターゲームとは言え得意の京セラドーム。チームとしても今季8連勝した地だが、個人としても今季、同球場では31打数11安打の打率・355と好成績を残している。今季は本拠地としても使用してきただけに「ビジターという感じがあまりしない」と苦手意識はない。
山本や宮城らWBCで共に戦った好投手が立ちはだかる。「もちろん楽しみですけど、そこを打たないと本当に勝てない」。普段、対戦経験が少ない分、球の軌道や打席での体感速度などイメージもつかみにくい。
そこで、中野が大切にするのは好球必打の姿勢。「1球で仕留めるところで仕留められないと、なかなか何球も甘い球は来ない。1球で仕留められる集中力を持ってやっていきたい」と想定した。
CSファイナルSでは、打率・091と苦しんだ。24、25日は甲子園でシート打撃が予定されているだけに、打撃の感覚を戻していきたい。今季は164安打を放ち、DeNA・牧と並び、自身初の最多安打のタイトルも獲得した男が、入念に調整を進めていく。
3年目で初の日本シリーズ出場だ。「ここまで来たからには、日本一を取って終わりたい」。強い気持ちを抱き、最終決戦に挑む。
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