本来の投球が戻った阪神・岩崎 シーズン最後に2試合連続失点の守護神が2試合連続の好投 「本人もベンチも一安心では」評論家が分析
「JERA CSセ・ファイナルS・第2戦、阪神タイガース2-1広島東洋カープ」(19日、甲子園球場)
阪神が九回サヨナラ勝ちを収め、アドバンテージの1勝を含めた通算成績を3勝0敗とし、日本シリーズ進出に王手をかけた。九回を三者凡退に抑えてサヨナラ勝利への流れをつくった守護神・岩崎優投手について、デイリースポーツ評論家の中田良弘氏はレギュラーシーズン最後の2試合で失点していたことを踏まえて、「CSファイナルSで2試合続けて好投し、本人もベンチも一安心したのではないか」と高く評価した。
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九回の岩崎の投球を見て、本来の姿が戻ってきたな、という印象を持った。
西川を見逃し三振、上本を二飛に打ち取り、最後は末包に対し、フルカウントからの8球目、低めのボール球のチェンジアップを振らせて空振り三振に仕留めた。直前に3球連続で投じた真っすぐにキレがあったから、ボールゾーンのあのコースでも振ってしまう。好調時の岩崎の投球だった。
レギュラーシーズン最後の2試合となった1日の広島戦、4日のヤクルト戦で、岩崎は2試合連続2失点と打たれた。嫌な感じでレギュラーシーズンを終えていただけに、このCSファイナルSに向けて、本人も少なからず不安があったと思う。
18日のファイナルS初戦、九回に登板した岩崎は先頭の小園に中前打を許した。そこから三者連続三振と持ち直し、そしてこの試合の好投だ。2試合連続で本来の投球ができたことで、本人もベンチも、今後に向けて一安心したのではないか。
個人的に、今季の阪神投手陣で最も貢献度が高かったのは、岩崎だと思っている。先発投手は村上、大竹、伊藤将らがシーズンを通して奮闘したが、層が厚いので、もし誰かが欠けても代役がいる。でも岩崎の代わりはいない。代わりに抑えが務まる投手はいない。
阪神が誇る強力リリーフ陣も守護神の安定があってこそだ。残るCSファイナルS、日本シリーズに向けて、岩崎の状態が戻ったことは本当に大きい。
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