「ＪＥＲＡ　ＣＳセ・ファイナルＳ・第２戦、阪神タイガース２－１広島東洋カープ」（１９日、甲子園球場）

　阪神が球団史上初となるＣＳでのサヨナラ勝ちを飾ったお立ち台で、九回を三者凡退に仕留めてサヨナラ勝利を導いた岩崎優投手と、サヨナラの右前適時打を放った木浪聖也内野手が満員のファンを爆笑の渦に導いた。

　塩対応で有名な岩崎はいつもより３割増しの笑顔で対応したが、登板時の心境を問われると「いつも通り抑えたくてウズウズしてました」という定番コメントを口にすると、スタンドからはファンの大きな笑い声が漏れた。

　９年ぶりの日本シリーズ進出に王手をかけたことについては、同僚・梅野がお立ち台の最後に口にする「明日も勝つバイ」を倍速モードで披露すると、またもスタンドからは大きな笑い、拍手、歓声が響いた。

　九回２死満塁からサヨナラの右前適時打を放った木浪は、「坂本さんがフォアボールで出て、任せたぞと合図をくれたので、ここで決めようと思いました」。今季の満塁打率が・４４４だったことを振られると、にやけ顔で「打てる気がします」と語ると、スタンドは熱狂に包まれた。最後に謙虚な木浪らしからぬ「明日で（日本シリーズ進出が）決まりますけど」と強気な発言をすると、スタンドからは「オーッ」というどよめきが起こり、「明日も足の震えるような応援をお願いします」と３連勝での日本シリーズ進出を約束していた。