【藤田平氏の眼】阪神・森下の一発が「ムード変えた」 フルカウントに持ち込んだ粘りが呼んだ「失投」

 「JERA CSセ・ファイナルS・第1戦、阪神タイガース4-1広島東洋カープ」(18日、甲子園球場)

 阪神が勝利し、アドバンテージを含めて2勝0敗とした。四回に1点を先制されたが、直後の攻撃で阪神・森下翔太外野手(23)が貴重な同点弾。デイリースポーツ評論家・藤田平氏は「ムードを変えた」とドラ1の一発を称賛した。

  ◇  ◇

 森下の一発がムードを変えた。阪神は三回まで九里に苦しみ、シーズンのように四球を選ぶとか自分たちの打撃ができていなかった。そんな状況で村上が四回に先制を許した。

 直後の四回1死だった。森下は3球目で追い込まれた後、際どい球をカットして、誘い球にも手を出さず、フルカウントまで持ち込んだ。打ったのは曲がらなかった真ん中付近のスライダーだったが、あそこまで持ち込んだからこそ、失投が生まれたと言える。

 阪神は五回1死一、三塁で村上が一塁線を破る勝ち越し打を放ったが、一塁・韮沢は最低でも止めないといけない打球だった。

 新井監督がどういう意図で韮沢を一塁で起用したのかは分からないが、シーズン通じて試合に出ていても緊張する舞台で、2軍でも一塁を守った経験が少ない選手だと、こういうことが起こり得る。

 阪神は0点で終わったかもしれない場面で一気に3点を勝ち越せてラッキーだった。逆に広島にとって大きな落とし穴になった。

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