「フェニックス・リーグ、埼玉西武ライオンズ２－１阪神タイガース」（１４日、アイビースタジアム）

　勝負の短期決戦は中継ぎで待機だ。阪神のジェレミー・ビーズリー投手（２７）が同点の六回から登板し、２回を１安打無失点。抜群の安定感を示し、リリーフとしての適性を見せた。

　「マウンドの状態があまりよくなかったけど、自分で投げるたびに合わせられた。コンディションもよかったし、いい投球ができたよ」

　力強い直球を軸に、低めに集めた配球で西武打線を封じた。１イニング目は先頭の高松を空振り三振に仕留めるなど三者凡退。七回は１死一塁と走者を背負ったが、山野辺を遊ゴロ併殺に打ち取り、得点を許さなかった。

　視察した岡田監督は「短期決戦はああいう形で。抑えるよ。２、３イニングやったら」と中継ぎでの起用を明言した。助っ人右腕も指揮官の起用に応える構えで、今シーズンは中継ぎとしてスタートも、中盤からは先発に配置転換されて奮闘した。

　「リリーフの１人として。それ（先発と中継ぎの経験）を集約して出し切る」と右腕。持てる力を発揮し、チームに貢献する。