阪神・伊藤将 万全5回0封 球種とコース投げ分けOK57球「無四球で良かった」
「フェニックス・リーグ、東北楽天ゴールデンイーグルス1-2阪神タイガース」(11日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎)
阪神・伊藤将司投手(27)が11日、みやざきフェニックス・リーグの楽天戦(ひなたサンマリンスタジアム宮崎)で先発し、5回3安打無失点に抑えた。18日から始まるCSファイナルSで第2戦の先発が有力視される左腕が、万全の仕上がりぶりを示した。
CSファイナルSへ準備万全だ。伊藤将が9月20日・巨人戦(甲子園)以来の登板で確かな手応えを得た。
「全体的に(球種を)投げたかったので、そこでしっかりカウント球だったりボール球もできたので良かったなと思います」
初回は直球主体にカーブやカットボールも織り交ぜる投球。平良に中前打を浴びるなどし、2死二塁のピンチも背負ったが、石原をフルカウントから外角低めいっぱいの直球で左飛に仕留めた。
その後はツーシームやチェンジアップなどの変化球も増やしながら感覚を確かめた。相手スタメンはずらりと8人の右打者が並んだが、持ち前の打たせて取るピッチングで5回3安打無失点。直球も両サイドにしっかり投げ分け、四球も一つも与えず。「しっかり5回まで無四球でいけたので良かった」と安堵(あんど)した。
約3週間ぶりのマウンドにも、ブランクを感じさせず。「間隔も結構空いていたのでブルペンに入りながら。そういう調整はできていた」とCSへ向け、しっかり照準を合わせて過ごしてきた。
5回で57球の省エネ投球。安藤投手コーチは「ちょっと球数が少なかったんですけど。まあいい調整はできたんじゃないかなと思います」と安心した様子で話した。
昨年、DeNAとのCSファーストS第2戦で先発した左腕は5回1失点の好投も味方の援護に恵まれず、黒星を喫した。今年はその雪辱を果たしたいところだ。19日・第2戦での先発が濃厚で「自分が持っている力を1試合で、全力で出せれば」と短期決戦での心構えもできている。準備は整った。あとは力を発揮するだけだ。「一発勝負で勝てるピッチングができれば」。10勝左腕がポストシーズンでもチームに勝ちをもたらす。
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