阪神・森下CSデモ弾 フェニックスL初戦いきなり 2安打2四球!選球眼もキラリ
「フェニックス・リーグ、阪神タイガース8-1東京ヤクルトスワローズ」(10日、西都原運動公園野球場)
CSファイナルSへ南国の地で最高のスタートを切った。阪神・森下翔太外野手(23)がみやざきフェニックス・リーグ初戦で右翼フェンス越えの3ラン。初回にはいきなり中前打を放つなど4出塁し、躍動した。11月に開催される「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」の侍ジャパン候補にリストアップされていることも判明。CS、そして侍入りへしっかりと弾みをつけた。
宮崎の青空に向かって放たれた打球はぐんぐん伸びて右翼フェンスを越えた。森下が南国の地であいさつ代わりの一発。18日から始まるCSファイナルSへ最高のスタートを切った。
「ちょっとこすったんですけど、場面が1死一、三塁で、最低限外野フライを打てればよかったので、打った瞬間(感触は)よかったかなと思います」
リードを4点に広げた七回。山野に対し内角直球を見逃した後の2球目、低めに来た140キロ直球を振り抜いた。右翼への一撃はリードをさらに広げるフェニックス1号3ランに。歓声に包まれながらダイヤモンドを一周した。
西都球場は両翼95メートル、中堅まで120メートルでCSファイナルSを戦う甲子園とほぼ同じ大きさ。「逆方向に打てるのが自分の魅力でもあると思うのでよかったかな」と胸を張った。
初回からエンジン全開だった。2死でカウント1-1から阪口の高め直球をコンパクトにはじき返し中前打に。三回は追い込まれてからも冷静にボールを見極め、四球を選択。六回もフルカウントから四球を選び、5打席中4出塁を果たした。
「まだ(状態は)いいまではいかないですけど、ストライク、ボールをしっかり見られたり、インコースのボールを引っ張れたり、そういう一つ一つのことができているからいいかなと思います」。ボール球を見極め、ストライクゾーンに来た球を振る。岡田監督が常々説いてきた教えを宮崎の地でも体現した。
この日、甲子園球場を侍ジャパン・井端監督が訪れ、森下がメンバー候補にリストアップされていることも明らかになった。大学日本代表経験はあるが、「年齢関係なく、(ジャパンの)ユニホームを着たいっていうのはある。また着られる機会があれば精いっぱいやりたい」と選出を熱望。フェニックス初戦でいきなり結果を出したこともいいアピールになったに違いない。
「最初の大事な試合で打つことができたので、いろんなピッチャーが来てもその通りできるようにしたい」。大一番は約1週間後に迫る。1戦1戦大切に、着実に状態を上げていく。
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