「東京ヤクルトスワローズ５－４阪神タイガース」（４日、神宮球場）

　衝撃の結末だった。今季ラストゲームはまさかのサヨナラ負けで大竹の最高勝率のタイトルが消滅。阪神・岡田監督は「みんなうまいこといっとったのになあ。岩崎は行かんでも良かったんやけど、他のピッチャーは余計プレッシャーかかると思ったから」と残念がった。

　悔やんだのは九回。無死一、二塁から坂本がバントをファウルした後、バスターエンドランに切り替えたが痛恨の三振ゲッツー。チャンスで追加点を奪えず「普通に（バントを）決めといたらええのに、転がしといたらなあ」と嘆いた。

　試合前、ショッキングな知らせも届いた。現役時代からしのぎを削ってきた巨人・原監督が今季限りで退任。今季も試合前、にこやかにメンバー交換する光景が恒例となっていただけに「あと１年契約があるからびっくりしたけどなあ。もう正式に決まったん？」と驚きを隠せなかった。

　ただ、まだ一緒にやりたかったかと聞かれると「何がやりたいんや（笑）。やりたいとかやりたくないとかじゃなくて勝負やんか」とキッパリ。岡田監督らしい言葉に盟友への惜別の思いを込めた。