阪神・森下 4戦ぶりHも「感触良くない」 マルチ安打でも不振脱却には至らず

 「阪神タイガース2-7中日ドラゴンズ」(27日、甲子園球場)

 シーズンラストの甲子園でマークしたマルチも、手放しでは喜べなかった。優勝決定後、調子を落としている阪神・森下翔太外野手(23)が4試合ぶりにHランプ。重ねた2本はいずれも会心の当たりとはいかず、「ゴロヒットなので感触としてはそんなに良くないです」と表情を崩さなかった。

 2試合ぶりに3番に座った本拠地最終戦。四回1死、メヒアの外角スライダーを引っ張り、深い位置でさばいたカリステがジャンピングスローを試みるも内野安打。16打席ぶりのヒットだった。

 「気は楽にはならないですけど、一本出たのでとりあえず良かったかな」。六回無死一塁で放った打球は、遊撃手・龍空が追いつくもグラブではじき、記録は右前打。ただ、七回2死二、三塁の絶好機では勝野に空振り三振で斬られ、不振脱却を印象づけるには至らなかった。

 打棒が湿る中、23日・ヤクルト戦(神宮)で3本固め打ちしても、不調のトンネルを抜け出せず。25日・中日戦(バンテリン)後には岡田監督から「全然やんか」と厳しい言葉も向けられた。ポストシーズンで欠かせない戦力となる黄金ルーキー。残すビジター4試合、「長打とか、しっかり打てるように準備していきたい」と持ち味を取り戻すべく全力を尽くす。

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