阪神・西勇 17イニング連続0封 CSへ猛アピール ツバメ圧投7回2安打8勝目

 8勝目を挙げ、ナインとタッチを交わす西勇
 2回、中村のピッチャー返しをつかむ西勇
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 「阪神タイガース2-0東京ヤクルトスワローズ」(26日、甲子園球場)

 打たれる気配は全く見られない。先発の阪神・西勇は完全に試合を支配していた。7回2安打無失点でつかんだ今季8勝目。CSファイナルでの先発入りへ猛アピールだ。

 六回2死まで無安打投球と、熟練の投球術が光った。2死から塩見に右前打を許し、自身2度目のノーヒットノーランの可能性が消滅。それでも冷静だった。続く山崎には初球にスライダーを投じ、1球で一ゴロ。102球の熱投でチームを勝利に導き、17イニング連続無失点だ。

 「僕が良かったというより1軍で初めて長坂と組んで、長坂のリードがすごく良くてリズムよく投げられた」と女房役に感謝した。

 4試合連続でハイクオリティースタート(先発して7回以上自責点2以下)を達成。「先発は(調子の)波を作らないことが一番大事。継続できていることがいい」と納得顔。7月上旬から8月下旬にかけて約1カ月半の間、過ごした2軍生活での気づきがあった。

 「冷静にいけなかったから1カ月半、2軍に落ちることになったと思う。波を起こさないように平らな意識を持つことが大事。いい時も悪い時も冷静にというか。それがこの年になって知れたことがでかいし、知れた上で復帰してからチームに貢献できている」

 前回完封勝利した12日・巨人戦では、球界現役投手最長の13年連続100イニングに到達。「胸を張っていいですよね。13年続いたので、これからも100イニング以上を続けていきたい」。イニングイーターとしての次なる目標が芽生えた。

 CSファイナルSでは、4戦目以降で先発を託される可能性が浮上。今回でレギュラーシーズンでの登板を終え、今後はフェニックス・リーグで登板予定だ。「この波をしっかりキープして、良い状態で自分のバトンが回ってくるまで待ちたい」。短期決戦必勝へ、臨戦態勢を整える。

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