阪神 バンテリン今季最終戦は逆転負け 村上6敗目も最優秀防御率は確実 中野は最多安打に前進

 9回、捕邪飛を打ち上げる大山(撮影・立川洋一郎)
 4回、打球を指さす村上(撮影・飯室逸平)
 1回、内野安打を放ち敬礼ポーズを決める中野(撮影・高部洋祐)
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 「中日ドラゴンズ2-1阪神タイガース」(25日、バンテリンドーム)

 阪神は今季のバンテリンドーム最終戦に惜敗した。

 先発・村上は5回を投げて今季の投球回数が144回1/3となり、自身初のシーズン規定投球回に到達した。3年目の村上は今季ここまで21試合に登板して10勝5敗。リーグトップの防御率は試合前時点で1・68だったが、二回に龍空に逆転の2点適時打を許したことで、1・75と少し悪化したが、最優秀防御率のタイトル獲得は確実視されている。

 村上は3年目ながら、前年までの通算投球回数が30イニングに達していないことから、新人王に選ばれる条件を満たしており、最優秀防御率と新人王の2冠に輝く可能性が十分にある。

 打線は佐藤輝が先制の22号ソロを放った。二回。カウント1-1から梅津の直球を逆らわずにはじき返すと、中堅・岡林は背走を緩めて、スタンドインする打球を眺めるだけだった。広いバンテリンドームの器をものともしない圧巻の一撃だった。

 前日は延長12回を戦って0-0の引き分け。試合後、岡田監督は10回無失点と力投した先発・才木を援護できなかった打線に「情けないのお。何の覇気も無いわ。こんなゲームしてたらあかんわ」と嘆いていたが、主砲が将のゲキに応えた。

 佐藤輝は「昨日の試合で点を取れていなかったので、なんとかしたい気持ちでした。速いボールに対していい角度で打ち返すことができました」と納得顔だった。

 最多安打獲得が期待される中野も初回に梅津のグラブをはじく強襲安打で159安打目をマーク。直後には3年連続となるシーズン20盗塁をマークした。その裏にライバル・岡林が158安打目を放つなど、し烈な争いが繰り広げられている。

 しかし、以降は梅津から得点できず。八回は2試合連続スタメンを外れていた近本が代打で登場。中堅方向に打球を運び、一時は安打判定だったが、中日がリクエストを要求。中堅・岡林の完全捕球が認められ、惜しくもアウトとなった。

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